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 インプラントコラム
インプラントから手に入れる健康

20代でもインプラントできる?

年齢が若くてもインプラント治療は可能なの?

20〜30代から始めるインプラントについて

インプラント治療は歯を失った時の最善の治療として、今日では歯を失ってしまった患者様に幅広く普及しています。

歯が抜けてしまうことは、ついつい年齢を重ねてからの悩みと思いがちですが、20代や30代といった若さでも歯磨き等のメインテナンスを怠ってしまったり、不慮の事故によって歯を折ってしまったりというような歯を失う機会は少なからず存在します。

もちろん、歯を失ってしまったら治療が必要になりますが、若いうちからの入れ歯(義歯)の装着をためらわれたり、インプラントの手術に対しての恐怖感もあるかと思います。

今回の記事では、20代からでもインプラント治療を受けることができるのか?どういった治療の選択肢があるのか?などについてお話ししていきます。

20代でもインプラント治療は可能です

結論から申し上げますと、20代ほどの若い年齢の方でもインプラント治療は可能です!ただし、以下のような注意事項があるので治療する前に必ず確認してから臨みましょう。

1.顎の骨の成長が終了していること

インプラントは顎の骨に直接人工歯根を埋め込む治療です。ですので顎の成長が終わった状態で行わないと将来の成長の段階で歯の位置がズレてしまいます。

顎の骨の成長が終わるのは、個人差はあるもののおおむね20歳前後と言われており、言い換えれば20歳以下の年齢ではインプラント治療は適用ではないということです。
骨が成長しきっているかどうかは、術前の検査でしっかりと判断していきます。

2.顎の骨が十分にあること、骨粗しょう症ではないこと

インプラントを埋め込むための骨が十分にないと、インプラントがしっかりと固定されません。年齢と共に顎の骨が吸収されて少なくなっていくことがありますが、若い年齢で骨の量が足りないことは稀と言えます。骨粗しょう症の疑いがないかについても治療前にレントゲン等でチェックすることができます。

3.糖尿病・高血糖でないこと

年齢とは関係のないリスクになりますが、糖尿病は傷口の治癒が遅れたり免疫力の低下から歯周病菌への感染リスクがあるため、治療を受けられない可能性があります。若い方で糖尿病の診断を受ける人は少ないと思いますが、糖尿病の傾向がある人は注意すべきでしょう。

血糖値を安定させることで治療は可能になる場合もありますので、血糖値のコントロールも含めて治療に必要な事項を説明させていただきます。

4.重度喫煙者でないこと

こちらも年齢に関係のある注意事項ではありませんが、喫煙はインプラント手術失敗のリスクを高める要因として知られています。インプラント手術をしないか、この機会に禁煙をするかの選択をすることになりますが、長期的な健康維持には禁煙が欠かせないのも確かな事実です。

インプラントを選択する際の注意事項

20代でもインプラント治療が可能なことがわかりましたが、歯が抜けた時の治療法にはもちろんインプラント以外の治療方法もあります。治療期間や費用も大きく変わってくるので、全ての治療法を比較して選ぶことをお勧めします。

それぞれの治療の特徴

治療法 入れ歯 ブリッジ インプラント
イメージ
費用 (保険診療の場合)
約5,000円〜20,000円
(保険診療の場合)
約10,000円〜20,000円
1本約300,000円〜
500,000円
治療期間 約1ヶ月(4〜5回通院) 約1〜2ヶ月(3〜4回通院) 約半年(5回〜通院)
耐用年数 〜約5年 〜約8年 約10〜15年
異物感 取り外せるが
異物感がある
固定されている
異物感はほぼない
固定されている
異物感はほぼない
噛む力 天然歯の約20% 天然歯の約60% 天然歯の約90%
見た目 針金(クラスプ)が見える 保険の場合は金属製・
もしくは硬質レジン
天然歯に近い見た目

この表からわかる通り、入れ歯やブリッジは保険が適用され安価ではあるものの、噛む力や見た目が劣ってしまい、好まれない方も多いです。

インプラントは見た目・噛む力・耐用年数などは大幅に改善されますが、費用が高く、治療期間が長いという欠点があります。

長期的な目で見ると、とても高額にはなりますが、長く健康に保つことができるインプラントに軍配が上がります。

しかし、前述のように適用ではない体質の方もいらっしゃいますので、まずは歯科医院へ行って現在のご自身の状態を検査してもらうことが大事です。

症例別インプラント治療の一例

奥歯(最後臼歯)を失った場合

一番奥の歯(親知らずの1つ前)を失ってしまった場合、ブリッジもできず、入れ歯で支えることも難しいので、インプラント治療が良い選択と言えます。しかしながら、一つ手前の6番目の歯まであれば普段の食事に問題はないという研究論文もあるため、他の歯の状態を見てそのままにするという選択肢もあります。

ただ、噛み合う歯を失うことで、上の奥歯が伸びてきて噛み合わせが崩れる恐れもあるため、健康な状態を保つためにはインプラント治療が最善と考えられます。

失った歯の両隣に歯がある場合

両隣に健康な歯がある場合、入れ歯の針金を掛ける場所もあり、ブリッジも適用できるため、全ての治療方法から選択することができます。また、このケースのブリッジとインプラントは5年後の生存率(歯が残って機能している確率)にも大きな違いは無いと言われています。

しかし、ブリッジは両隣の健康な歯を大幅に削ることになり、やはり長期的な観点で見ると推奨はできません。当院では両隣の1、2本が健康な歯であればブリッジをお勧めいたしません。こちらも検査と説明のうえで治療方法を決定していくこととなります。

連続した奥歯2本を失った場合

1本だけの歯の欠損であればなんとか食事も続けられますが、2本連続して奥歯を失ってしまった場合、いよいよ失った側での咀嚼が難しくなってきます。この場合、支えとなる対の歯が無いのでブリッジは適用できません。(天然歯とインプラントを混合したブリッジは、耐用性の問題から適用でないと言われています。)

そのまま放置すると反対側だけに負担がたくさんかかるようになり、更なる歯のお悩みにつながる可能性が高いので、早急な治療をお勧めいたします。

選択肢としては、入れ歯かインプラントになりますが、入れ歯の場合かなり大きな形状になるので異物感は避けられないでしょう。

インプラントの場合でも2本埋め込むことになるので、費用もかなりの高額になり、治療期間も長くなりますが、最も健康な状態に戻すことができる選択肢と言えます。

若いうちのインプラント、まずは相談ください

若い年齢でのインプラント治療は、怖さや恥ずかしさなどで躊躇われることもあるかと思います。ですが、本当に怖いのは治療をせず放置してしまった時の更なる痛みや悩みです。悪い状態はできるだけ早い段階で取り除いておくことが、これからの健康につながっていきます。

インプラントの平均耐用年数は10〜15年と言われてはいますが、正しくケアをして使っていけば40〜50
年間使い続けることができたという症例もあります。

残念ながら失った歯は元には戻りませんが、インプラントで元の状態に近づけることはできます。インプラント治療をご希望される方は、リスクの説明や検査を通してご自身の状態を判断してから手術に臨ませていただきます。

お気軽にお近くのアップル歯科クリニックまでお越しください。

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