インプラントの一次手術とは?
インプラント治療は、チタン製のインプラント体を顎骨に埋入する一次手術と、顎骨と結合したインプラント体に人工歯を支えるアバットメントという部品を装着する二次手術という2つの段階に大きく分けられます。
インプラント一次手術の流れ
1
局所麻酔をした後、粘膜を切開して顎骨を露出します
2
インプラント体を埋入するための穴をドリルで形成します。
3
インプラント体を埋め込み、粘膜を縫合していきます。
一次手術後は、当日中に帰宅いただけます
インプラントの一次手術は、局所麻酔や静脈内鎮静法を用いて行います。全身麻酔は使用しませんので、入院の必要はなく、当日中にご帰宅いただけます。
仮歯の装着も可能です
ほとんど歯がない方向けのオールオン4など、治療範囲が広範囲に及んでいる場合、一次手術当日に仮歯を装着します。見た目も気にならず、食事もいつも通り召し上がっていただけます。治療範囲が狭くても、前歯など目立つ部分の場合は仮歯をご用意します。
仮歯が必要かどうか、当日に装着するかなどは、カウンセリング時に詳しくお伺いしますので、ご安心ください。
一次オペ後の注意点
静脈内鎮静法を受けた場合、当日の運転はNGです
ウトウトと眠った状態になる静脈内鎮静法は、全身麻酔とは異なりますので、当日中にご帰宅いただけます。
ただし、麻酔薬の影響で突然眠気が訪れることもあります。局所麻酔のみの場合は制限はありませんが、静脈内鎮静法を受けた場合は術後の運転はNGです。しっかり休息をとられた後、できるだけ付き添いの方と一緒にご帰宅ください。
術後24時間はうがいを極力しないように
一次手術後は、患部を安静に保つ必要があります。うがいをすると、刺激を受けて、傷の治りが遅くなったり、血が止まりにくくなる恐れがあります。軽くゆすぐ程度のうがいにとどめてください。
かたい食べ物やアルコールは控えましょう
手術後数時間経てばお食事は召し上がれますが、刺激物は避けましょう。とくにアルコールは血流を良くして、腫れや出血を助長する恐れがあるので、最低1週間程度は控えてください。
一次手術後は避けたい食べ物
香辛料のきいたスパイス料理
おせんべい
お餅
ナッツ類
固いパン
アルコール類
極端に熱いものや冷たいもの
抜糸・治癒期間を経て、二次手術へ
手術後1~2週間が経過しましたら、患部の状態を確認し、抜糸を行います。メスを使用しないフラップレス手術の場合は、縫合と抜糸は必要ありませんが、フラップレスができるのは十分な骨量があることが条件です。
また、治療法としての難易度が高いため、治療を行う医師や設備にも条件があります。
抜糸後は、骨とインプラントがしっかり結合するまで数ヶ月の治癒期間を経て、インプラントと人工歯を繋ぐためのアバッドメントを装着するための二次手術となります。