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インプラントの
二次手術とは?
インプラントの二次手術
インプラント体を顎骨に埋入する一次手術を行った後、しばらく期間を空けてから行われるのが、二次手術です。二次手術では、インプラントと人工歯をつなぐアバットメントという部品を付けていきます。
二次手術に入る前の治癒期間
一次手術のあとは「治癒期間」と呼ばれる、手術部分に刺激を与えないようにする期間を設けています。骨の状態や、インプラントの埋入位置によって、治癒期間の長さがそれぞれ異なります。また、骨造成・骨移植を行ったケースでは、平均的な治癒期間よりも長くなってしまいます。
上顎の治癒期間
上顎の治癒期間

頭の重さは体重の約20%を占めており、上顎は頭を軽くするために空洞があるので、骨が柔らかいです。 そのため、インプラントが安定するまで5ヶ月程の治癒期間を設ける必要があります。

下顎の治癒期間
下顎の治癒期間

下顎は、上顎に比べて骨がしっかりしており、血流が豊富にあるため、骨と結合するのに平均で3ヶ月程度となります。早ければ、2ヶ月程で二次手術へと進める方もいらっしゃいます。

どうして治癒期間が必要なの?

安定したオッセオインテグレーション(チタンと骨が直接結合すること)を得るために、2~5ヶ月程度の治癒期間を設けています。このオッセオインテグレーションとはチタンと骨が直接結合することを指し、インプラント治療で天然歯のような噛み心地を得られる理由です。
しっかり固定されたインプラントを得るためにも、チタンと骨が結合するための治癒期間を設けることが大切です

インプラント二次手術の流れ
インプラント二次手術
治癒期間後、インプラントと骨が結合していると確認できたら二次手術を行います。二次手術は身体への負荷が少なく、また手術自体もインプラント1本あたり30分程度で完了します。
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インプラント二次手術1
局所麻酔を行い、歯茎を切開しインプラントの頭を出します。
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インプラント二次手術2
アバットメント(土台)をインプラントに装着します。
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インプラント二次手術3
歯茎を戻して縫合した後、仮歯を装着します。
1回の手術で済む術式も

インプラント治療の術式には、1度の手術でインプラントの埋入から仮歯の装着までを行う1回法と、一次手術・二次手術を必要とする2回法とがあります。

1回法

1度の手術で済むので身体的負担が少なく、通院回数が減り治療期間の短縮につながります。しかし、量や質、厚みなど、骨の状態によっては術式が適応できません。また、細菌感染のリスクも2回法に比べると高くなるのがデメリットです。

2回法

手術を2回行うため、お身体や治療期間などへの負担が多くなってしまいます。しかし、骨が薄くなったり、骨移植・骨造成を行ったりした方には1回法よりも向いている術式です。さらに、インプラントと骨の結合を待つ間は歯茎を閉じるため、細菌感染を起こすリスクが低いメリットがあります。

1回法、2回法ともに、良い面と悪い面があり、患者様によっても向き不向きがあります。当院では、事前のカウンセリングや精密検査で、患者様に合った治療方法をご提案いたします。

傷が治り次第、
精密な歯冠を作り装着します
縫合した歯肉が回復しましたら、インプラントの上に固定する人工歯のための型取りを行います。患者様に不快な思いをさせないよう、ピンク色のシリコンを使った型取りだけではなく、光を当てるだけで歯型のデータが得られる機器も導入しております。
精密な歯型データをもとに歯冠を設計・作製するため、セラミック製の天然歯のような見た目の歯冠を得られます。