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アップル歯科コラム
インプラント編 vol.
42
インプラント周囲炎の
予防対策とは
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インプラント編PART
42
インプラント周囲炎とは
どんなもの?
インプラント周囲炎は、歯周病菌が原因でインプラントの周囲組織に炎症を引き起こす病気です。初期の「インプラント周囲粘膜炎」と、進行した「インプラント周囲炎」に分類され、放置するとインプラントの脱落につながることもあります。今回はインプラント治療後に注意してほしい、インプラント周囲炎について詳しくご紹介します。
歯周病とインプラント周囲炎の違い
歯周病とインプラント周囲炎はどちらも細菌感染が原因で発生しますが、進行の速さに違いがあります。天然歯には歯根膜という組織があり、これが歯ぐきと歯の根の間にクッションの役割を果たして、歯周病細菌の進行を抑制します。しかし、インプラントには歯根膜が存在せず、歯周病細菌が感染すると、進行が早くなりやすいです。
初期症状を見逃さないで!
初期の炎症であれば、汚れの除去で進行を防げます。以下のサインに気づくことで、早期発見が可能です。
歯ぐきの赤みや腫れ
インプラント周囲の歯ぐきに赤みや腫れが見られた場合、注意が必要です。健康な歯ぐきは淡いピンク色をしています。鏡などで歯ぐきの状態を確認することが重要です。
出血
歯みがきやデンタルフロス使用時に、インプラント周囲で出血が見られることがあります。健康な歯ぐきは通常、簡単には出血しないため、少量に出血であっても見逃さないようにしましょう。
不快感や違和感
強い痛みでなくても、インプラント周囲に違和感や軽いむずがゆさを覚えることがあります。少しでも変化を感じた場合は、早めに歯科医師に相談することをオススメします。
インプラント周囲炎を防ぐために
インプラントのケアが不十分だと、インプラントに問題が発生するリスクが高まります。インプラント治療では「長持ちさせる継続的なケアが重要」という意識を持ちましょう。以下ではインプラントを長持ちさせる秘訣を紹介します。
適切なセルフケアの方法を覚える
インプラントの周囲は細かいプラークがたまりやすいため、歯ブラシだけでなくフロスや歯間ブラシを使った清掃が大切です。これらの使い方をしっかり覚え、毎日清掃を行いましょう。また、インプラントにあった、歯ブラシ選びやブラッシング方法も重要です。まずは通院先の歯科衛生士に聞いてみましょう。
リスクの管理
喫煙はインプラント周囲炎のリスクを高めるため、禁煙をオススメします。喫煙によって血流が悪化し、免疫力が低下することで、細菌の感染が進行しやすくなります。
また、糖尿病がある方もインプラント周囲炎のリスクが高まります。健康管理に注意を払い、インプラントを長持ちさせる環境を整えましょう。
定期的なプロフェッショナルケアを行う
インプラントを守るためには、歯医者での定期的なケアが非常に重要です。歯科医師によるインプラントの状態の確認を通じて、早期発見や予防に繋がります。また、プロフェッショナルケアを受けることで、普段のケアでは落としきれない汚れやプラークも除去できます。
インプラントを
長く使用してもらうために
インプラントの長期的な健康を維持するためには、セルフケアと定期的なプロフェッショナルケアが不可欠です。インプラント周囲炎が進行すると、最悪の場合、インプラントを撤去しなければならないことも…
アップル歯科医院では、インプラントを健康に保つためのアフターケアをしっかりサポートし、日々のケアと定期的なチェックを通じて、インプラントの寿命を延ばすお手伝いをいたします。