歯茎を切ったり、骨に人工歯根を埋めると聞くと、激しい痛みを想像するかもしれません。しかし、インプラント手術後の痛みは以下のような痛みで、激しく痛むことはありません。
抜歯後の痛みに近い
軽い打撲のような痛み
インプラント手術後は、一定期間「痛み」が出る期間があります。痛みの期間を理解しておくことで、安心して回復期間を過ごせます。
1日~3日
手術の難易度にもよりますが、痛みのピークは手術直後から3日間程度です。この期間は安静に過ごすことが第一です。飲酒や長風呂、運動など血行の良くなることは避けましょう。
3日~1週間
手術後1週間程度になると、腫れや違和感は徐々に和らぎ、痛みも軽減してきます。この時期に、自己判断で医師の指示と違う行動をすると、インプラントの成功確率に関わるので注意しましょう。
1~2週間
ほとんどの患者さんは、この時期には痛みがほとんど感じなくなり、傷跡も治癒してきます。痛みがなくなり、回復が進むことで、通常の日常生活に戻れることが多いです。
インプラントの手術後に絶対にやってほしい対処方法を5つご紹介します。5つの方法を守って痛みを軽減しましょう。
冷却シートで冷やす
術後すぐに冷やすことが効果的です。手術部位の外側(頬部分)をアイスパックや冷却シートで冷やすと、腫れを抑えることができ、痛みも軽減します。冷やす時間は10〜15分を目安にし、冷やしすぎには注意しましょう。
薬を正しく服用する
医師から処方された薬は、必ず指示に従い、正しく服用しましょう。特に抗生物質が処方された場合は、自己判断で休薬せず、最後まで服用を続けることが大切です。また、痛み止めを多く飲むことは避けてて指示された量を守りましょう。
枕を高くする
寝る時に枕を高めにすることで、手術部位の血流を抑え、腫れや痛みが軽減されます。日中も、できるだけ頭を心臓より高い位置に保つよう心がけましょう。
柔らかい食事を取る
硬い食べ物や熱いものは避け、スープやお粥、ヨーグルトなど、刺激の少ない柔らかい食事を選びましょう。食べる際は、手術部位を直接刺激しないように気をつけてください。
うがい薬を使用する
医師から指示されたうがい薬を使用しましょう。これにより、感染を予防し、炎症の悪化を防ぐことができます。うがいは優しく行い、傷口を強く洗うことは避けましょう。
安心して生活が送れるように