インプラント術後から
抜糸までの大切な期間
治癒期間に考えられるリスク
治癒期間は安静にしていなければならない時期です。歯科医師 の指示を無視して自由な生活を送っていると、インプラントにさまざまなリスクが生じる可能性が高くなります。
感染
抗生物質をきちんと服用しなかったり、口腔ケアがおろそかになると、細菌に感染し手術部位の腫れ、痛み、発赤、腫脹、膿の排出などを起こす可能性があります。感染が進行すると、インプラントを撤去せざるを得ないことも。
インプラントの結合不足
傷が痛まないからといって食事に気を使うのを怠り、硬い食べ物を噛んだり過度な運動などを行うと、インプラントが骨と結合せずに、インプラントが失敗する可能性があります。
周囲の歯や骨への影響
手術後の傷を気にしすぎるあまり、術部位まわりの口腔ケアが行き届かず、インプラント周囲にも悪影響を及ぼし、健康な歯や歯ぐきに問題を引き起こすことがあります。
インプラント術後の過ごし方
安静に過ごしてといわれても、どうしてよいか分からないですよね。安静に過ごすポイントを下記にまとめてご紹介します。
痛みがでたとき
痛みがでた場合は患部を冷やすことで、痛みを軽減できます。冷やしすぎると血行が悪くなり、治癒の遅延に繋がるので濡れタオルがおすすめです。また、歯科医から処方された薬を指示通りに服用することが大切です。
口腔ケアについて
強くうがいをすると血餅(かさぶたの様なもの)が取れてしまう可能性があるため、優しくゆすぐことが大切です。歯磨きは傷口を避けながら丁寧に行います。傷口周辺は特に注意して、術後専用の歯ブラシを使用し優しく磨きます。
食事について
手術後数日は、例えばスープ、ヨーグルト、柔らかいパン、マッシュポテトなどやわらかい物を摂取し、硬い食べ物や熱い物、刺激物(辛い食べ物、アルコール、炭酸飲料)は避けましょう。手術した側を避けて反対側で咀しゃくしましょう。
血流の良くなることは避ける
手術後は無理をせず、できるだけ安静に過ごします。血流が良くなると腫れや痛みが悪化する可能性があるため、激しい運動や長風呂は避け、じゅうぶんな睡眠を取るよう心掛けます。枕を高くし頭を高くして寝ると、腫れを軽減できます。
禁煙・飲酒
喫煙は傷の治癒を遅らせ、感染のリスクを高めます。可能であれば手術前から禁煙を開始し、抜糸後もしばらく継続します。またアルコールも同様に治癒を遅らせるため、術後1週間は飲酒を避けるようにします。